メキシコシティのレストラン向けWhatsAppチャットボット
お客様はもう、予約、営業時間の確認、テイクアウトの注文のためにWhatsAppでメッセージを送ってきています。このガイドでは、チャットボットが何に答えられるか、WhatsAppがどんなルールを設けているか、メキシコの個人情報保護法が何を求めているか、そしてあなたのレストランに合うかどうかの見分け方を説明します。
2026年11月3日更新

何であって、何でないか
レストラン向けのWhatsAppチャットボットは、お店の番号に届くメッセージに返信するプログラムです。いちばんシンプルなものは選択肢のメニューで返します。AIを使うものは、相手が自分の言葉で書いた内容を理解し、レストランが与えた情報をもとに、ふつうの会話で返します。
WhatsApp Business APIの上で動きます。システムを番号につなげられる、企業向けのWhatsAppです。スマートフォンに入れているWhatsApp Businessアプリとは別物ですが、スタッフと並行して使えます。チャットボットが繰り返しの質問に答え、人が必要なことは人に引き継ぎます。
チャットボットでないもの:予約システム、POSレジ、ホールのスタッフの代わりではありません。どんな時間でも正しい情報で返す、最初の返事です。
答えさせたいこと
レストランでは、メッセージの大半が同じことの繰り返しです。何かを導入する前に、ひと月分の会話を見直して、いつも聞かれることを分けておきましょう。よくあるのはこんな内容です。
| 聞かれること | チャットボットがすること | 人に引き継ぐとき |
|---|---|---|
| 予約 | 日にち、時間、人数、名前を聞いて、予約を記録します | 大人数や特別な日 |
| 営業時間と場所 | その日の営業時間と地図のリンクを返します | ほとんどない |
| メニューと料金 | 最新のメニューを送り、お店が登録しているアレルゲン情報を伝えます | 重いアレルギーについての質問 |
| テイクアウトの注文 | 注文を受けるか、お使いの注文サービスのリンクを送ります | 確定済みの注文の変更 |
| 貸切のイベント | 日にち、人数、おおよその予算を聞きます | 必ず。その情報をメモしたうえで |
| クレーム | メッセージを記録し、責任者に知らせます | 必ず |
誰もスマートフォンを見ていない時間帯の、よくある会話です。
WhatsAppのルール
WhatsAppは2つの状況を分けています。業者を選ぶ前に、はっきりさせておきましょう。
お客様から先にメッセージが来たとき
お客様からのメッセージが届くたびに、24時間の対応ウィンドウが開きます。そのウィンドウ内なら自由な文面で返信でき、チャットボットがしているのはこれです。お客様がまたメッセージを送れば、ウィンドウはさらに24時間延びます。[1]
レストランから先に送るとき
ウィンドウの外で誰かに送るとき、たとえば翌日の予約の確認や新しいメニューのお知らせには、WhatsAppが承認したテンプレートを使う必要があり、相手がレストランからのメッセージを受け取ることに同意していなければなりません。[1] さらにWhatsApp Businessのポリシーでは、その同意がはっきりしたものであること、そしてもう受け取りたくないという人の意思を尊重することが求められています。[2]
メキシコの個人情報
名前、電話番号、予約を保存するチャットボットは、個人情報を扱っています。メキシコでは、Ley Federal de Protección de Datos Personales en Posesión de los Particulares(民間事業者が保有する個人情報の保護に関する連邦法)が適用されます。この法律は2025年3月20日にDiario Oficial de la Federación(連邦官報)で新たに公布され、2010年の法律に置き換わりました。[3]
レストランにとって中心になるのはプライバシーポリシーです。どんなデータを保存し、何に使うのかを、データを聞く前か聞くときに伝えることです。チャットボットの最初のメッセージにポリシーへのリンクを入れれば、簡単に対応できます。あとでそのデータを別の目的、たとえばキャンペーンの案内に使いたいなら、ポリシーにそう書いておく必要があります。[3]
このガイドは弁護士の代わりにはなりません。多くのお客様のデータを扱っている、またはほかの会社と共有しているなら、ポリシーを弁護士に見てもらうことをおすすめします。
今使っているものとのつなぎ方
チャットボットが役に立つかどうかは、スタッフと同じことを知っているかどうかで決まります。だから会話のことを考える前に、3つのことを整理しておきましょう。
- 空席状況。予約システムを使っているなら、チャットボットはそれを確認するか、書き込める必要があります。ノートやスプレッドシートで予約を管理しているなら、まずそれをチャットボットが読める場所に移すことから始めます。
- お店の情報。曜日ごとの営業時間、最新のメニュー、団体のルール、駐車場、ペット。書かれていないことは、チャットボットにはわかりません。
- 誰に知らせるか。イベント、クレーム、仕入れ先など、ケースの種類ごとに担当者の名前と電話番号を決めておきます。
そうすれば会話はすべて連絡先として保存され、レストランはこれまでなかったものを持てるようになります。誰が、いつ予約し、何回また来てくれたかのリストです。
効果があるかの確かめ方
早く返事をすることは大事です。Harvard Business Reviewに掲載された研究では、問い合わせから1時間以内に連絡した企業は、さらに1時間待った企業に比べて、その相手を見込み客として見極められる確率が7倍近く高くなりました。[4] この研究は企業の営業全般についてのもので、レストランが対象ではありませんが、理屈は同じです。夜11時に席を問い合わせた人は、たいてい最初に返事をくれたお店で予約します。
お店では、導入前と導入後で4つの数字を見れば十分です。
- 最初の返事までの時間。
- 営業時間外に届くメッセージ。
- 予約や注文につながった会話。
- 来店しなかった予約。
今その数字がわからないなら、それが最初の発見です。
避けたいミス
- 出口のないチャットボット。人と話せる選択肢は必ず用意し、チャットボットはいつそれを勧めるべきか判断できなければいけません。
- AIであることを隠すこと。最初のメッセージで伝えておけば誤解を防げますし、席を取りたいだけの人の予約が減ることもありません。
- 見えないことを約束すること。チャットボットが実際の空席状況とつながっていないなら、席を確定させてはいけません。リクエストを受け付けて、スタッフが確認すると伝えます。
- 許可なく番号を宣伝に使うこと。WhatsAppのポリシーに反するうえ、[2] いちばん早くブロックされる方法です。
- 導入して放置すること。メニューは変わりますし、営業時間も季節で変わります。チャットボットが答えられなかったことを、毎週スタッフの誰かが見直す必要があります。
どこから始めるか
何かを導入する前に、El Tíoはあなたのレストランの今の仕事の回し方を見ます。メッセージがどれだけ、何時に届き、誰が返事をし、どこで予約を逃しているか。Auditは無料です。15~25分のアンケートに答えていただくと、営業日ベースで24~48時間以内に、最初に何をするべきかのマップが届きます。いちばん役立つのがチャットボットでなければ、そうお伝えします。
出典
- Meta「Pricing on the WhatsApp Business Platform」、開発者向けドキュメント:24時間の対応ウィンドウ、テンプレートあり・なしのメッセージ、ユーザーの同意。developers.facebook.com/docs/whatsapp/pricing
- WhatsApp「WhatsApp Business Messaging Policy」。whatsappbusiness.com/es-la/policy
- Ley Federal de Protección de Datos Personales en Posesión de los Particulares(民間事業者が保有する個人情報の保護に関する連邦法)、Diario Oficial de la Federación(連邦官報)、2025年3月20日。下院(Cámara de Diputados)に掲載されている現行の条文:diputados.gob.mx/LeyesBiblio/pdf/LFPDPPP.pdf
- James B. Oldroyd、Kristina McElheran、David Elkington「The Short Life of Online Sales Leads」、Harvard Business Review、2011年3月。hbr.org/2011/03/the-short-life-of-online-sales-leads